観光学ドットコム ロゴマーク 大阪観光大学 観光学部
ホテル・ウェディング最前線
編集・解説 大阪観光大学 観光学部助教授 住木俊之

専門は、ホテルを始めとするホスピタリティ組織におけるマーケティング論・教育論。ホテルの実務知識とホスピタリティ実務者養成にたずさわってきた経験を活かして実践的な教育・研究を行う。
「週刊ホテルレストラン」編集委員、財団法人日本ホテル教育センター客員研究員、日本観光研究学会理事

ホスピタリティ・マネジメント・ネットワーク(個人ホームページ)

取材協力 ハイアット・リージェンシー・オーサカ ハイアット・ウェディング ウェディングジョブドットコム
第2回 ウェディングプランナー
インタビュー ハイアット・リージェンシー・オーサカ 料飲部 宴会予約 松下奈緒さん

写真お二人にとって人生最大のセレモニーである挙式をプロデュースするのが、私の仕事です。具体的には、招待状から衣装、挙式、披露宴、引き出物、お礼状など、婚礼に関わるすべての事柄について、お二人と共に話し合いながら、そのイメージにふさわしいプランを練り上げます。それぞれのカップルによって「自分たちらしいウェディング」のイメージがあります。私が一番大切にしたいのは、そんなお二人の思い。新郎・新婦が思い描いた理想が現実となる挙式当日は、お二人のしあわせな夢を実現できた喜びと充実感で、胸がいっぱいになりますね。写真私がこの仕事に就いた10年前は「ウェディングプランナー」といっても今ほどメジャーな職業ではなく、私自身、異動になって初めてその仕事を知ったというのが正直なところ。婚礼に関する知識もまったくなく、接客のない日は一日中ホテルの披露宴を見学したり、自分の両親に「挙式にかける親の思い」を質問したり、友人知人にリサーチするなど、自分なりに必死に勉強しました。

入社後、外国人上司の秘書業務を経て、ウェディング部門に配属。プランナー歴10年目。常時、約10件の挙式プランを進めるかたわら、フェアのマーケティング企画や企業・代理店などへの営業PR活動もこなす。

タイムテーブル

9:00
出社。本日、打合せ予定のお客様の資料を準備。


11:00
挙式を控えたお客様と詳細の打合せ。披露宴の席順などのアドバイスも。


13:30
ホテル従業員食堂にて遅めのランチ。お昼はいつも接客の合間を見て、30分ほどで済ます。

14:00
検討中のゲストを接客。ホテル内の挙式施設をご案内しながら、ハイアットの魅力を紹介。


16:00
ブライダルフェアのマーケティング企画書を作成するとともに、会場の図面を描き起こす。


18:00
本日の打合せ内容を整理し、決定事項を現場担当者に報告。来館御礼の手紙、電話などなど。明日の打合せの下調べ。


そうやって、自分の中に様々なウェディングのイメージができてくると、お客様に対してどんどんアイデアが出せるように。そうなってからですね、仕事が楽しめるようになったのは。最初の頃は「何か面白い演出を・・・」と言われるたびに頭を抱えていたのが、今では自分から人と違ったサプライズを提案したり、オーソドックスなプランではモノ足りない自分がいる。この10年間で800組以上のウェディングを手がけてきたキャリアを表すものがあるとすれば、そういうサービス精神や提案する心だと言えるのかもしれません。

ウェディングはとくに流行に左右されやすい業界。ひと昔前と比べ、今は雑誌やインターネットなどブライダル情報が溢れているので、お客様もトレンドに敏感ですし、すごく研究熱心ですね。

写真そんなお二人のこだわりを満たす魅力あるプランを提案するために、日々、情報収集は欠かせません。社会情勢や経済、ビジネス、ファッション、インテリア、ドラマや映画など、ウェディングに限らず、世の中のあらゆる動きを捉える眼を養い、イメージを鍛えること。それがプランナーとしてのスキルにつながります。

通常、挙式のプランは3ヶ月〜半年と長い期間をかけ、お二人と一緒に作り上げます。ですから、お客様とのコミュニケーションは、とても親密なものになります。精神的に不安定になりがちな新婦の相談相手になることもあれば、時には打ち合せの最中に意見が分かれてケンカになったカップルの仲裁役にまわることも(笑)。

ただ、私はそれだけ人と深く関われることがこの仕事のやりがいだと感じています。挙式だけでなく、挙式に向かうお二人の気持ちの部分までサポートしていく、頼られるウェディングプランナーでありたいと思っています。


次回 8/20 は「宴会サービス」をお送り致します。