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中尾 清 教授
「観光政策論」「生涯福祉と余暇・観光」「観光業マーケティング論」など担当
神戸市職員の経験を踏まえて、国や地方の観光政策や観光行政、“人生90年時代”の生涯福祉と余暇・観光、観光ホスピタリティと観光業マーケティングなどを研究している。新たに旅館経営論にも取り組んでいる。 |
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「観光」という文字は、幕末に、英語の “Tourism”(その語源はラテン語の“tornus”=ろくろ)の訳として、中国の古典『易経』の「観国之光、利用賓于王」(国の光を観るは、もって王の賓たるによろし)から採られました。それは、「その“国の光”(政治、文化、風俗など)を観察して、よく治まっていることを観ること。それによって王の人徳を知ること。そして、その国がよく治まって光輝が観られたならば、王の賓客として迎えられ、仕えるのが相応しい」と解されています。後に、ここから転じて「観光」とは、他所の歴史、文化、風俗、風景などの“国の光”を見聞する、という意味で使われるようになりました。現代的な意味での「観光」という言葉が使われ、定着していったのは、大正以降のことであるといわれています。
この「観」は、「観る」という意味ですが、それから始まって「する」「参加する」「食べる」「泊まる」「学ぶ」などにもつながる「行動」を表しています。もう一方で、「観」には、「見せる」「示す」という意味もあります。「観光」とは、その国の優れた景観・文化などを見せることでもあります。したがって、「観」は「観ていただく」「していただく」「参加していただく」「食べていただく」「泊っていただく」「学んでいただく」ことなどの「行動」を表しています。これらの「行動」を「観光行動」といいます。
「観光」とは、「観光行動」、すなわち、観光者(客)が“国の光”を「観」することによって、「楽しみ・喜び・安らぎと感動」といった“いきがい”を主体的に得るものであり、また、受け入れ側としての観光産業は、観光者を“客”としてもてなし、“国の光”を「観」して頂くことによって、その“いきがい”づくりの支援もするものです。このような意味で観光産業は、ホスピタリティ産業ともいわれているのです。
したがって、英語の「Tourism & Hospitality 」こそが、「観光」を正確に表す言葉である、といえます。大阪観光大学は、この「Tourism & Hospitality 」を観光教育の二本柱にして、社会に有為な人材を育成するため、日々、教育と研究に励んでいるところです。 |
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