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観光学ドットコム、観光学入門第2回、丹治朋子非常勤講師 [登場人物]
川原明日美(かわはら・あすみ)
大阪明浄大学観光学部1回生
西山 浄(にしやま・きよし)
大阪明浄大学観光学部1回生
丹治朋子(たんじ・ともこ)
元大阪明浄大学観光学部専任講師


5月中旬のさわやかな日、丹治研究室 
コンコン!(誰かがドアをノックしました)

はい。どうぞ〜。

先生こんにちは〜。今、おじゃましてもよろしいですか?

あらこんにちは。どうぞどうぞ。

おっ!?本だらけや!!

そぉ?もっとたくさんお持ちの先生も多いですよ。研究室に入るのは初めて?

初めてです。なんだか見晴らしもよさそうですね。

関空とか、その隣の観覧車とか、淡路島もみえるし、天気がいいと明石海峡大橋も見えるんですよ・・・あ!今日見えてますね。あの遠くに白く光ってる橋。

うわ〜!!ほんまですね。いいなぁ〜こんな研究室。

そうですね〜、まぁ、普段は、ゆっくりと外を見ている時間はないですけどね。
 で?今日はこの間の話の続きを聞きに来たのかしら。

あ、そうなんです。サークルとかあって毎週は来られないんですけど、月に一回くらいは寄らせてもらっていいですか。

どんどんどうぞ。じゃあ、今日はどんな話をしましょうか。何か気になる話題はありますか?

え〜と、この間、観光概論の授業で、大昔の観光の話を聞いたんですけど、歴史って観光学ではどうやって扱われているんですか?

歴史ですか。
 そうですね。観光で歴史を勉強するというのは、大きく二つに分けられると思います。一つは観光という行動そのものの歴史的な流れを知るということと、もう一つは、観光する上で必要な歴史の知識を整理して身につけるということです。

そうすると、この間の観光学概論でやったのは、古代ローマの観光から始まって、クック*の団体旅行の始まりについて教えてもらったから、今の先生の話では、一つめのことをやったことになるんですね。

そうですね。トーマス・クック、観光の歴史上重要な人物ですよね。
 人々の観光行動がどのような社会でどのように発展してきたかを勉強すると、旅の意味とか、どんな発案が旅を快適にしていったかとか、旅をする人がなぜ増えたかなどが分かって、これからの観光を知る手がかりになるかもしれません。

では、もう一つの、歴史の知識の話しはどういう関わり方になるんですか?
例えば、この石垣はいついつ作られて、工事がうまくいくようにって、若い女の人が生き埋めになっているという説があるんですよ〜・・・とか、そういうことですか。

いきなり物騒な話題ですが、そうそう、そういうことです。観光を楽しむときに歴史と重ね合わせてみると、より理解が深まって観光している人の満足感は高まりますよね。

 だから、観光地とか観光施設の歴史について知っておくことは重要なんですよ。観光者を受け入れる側も知っておくべきですし、観光する側の人もできるかぎり知っておいたほうが旅の奥行きがでますよね。

 あと、行き先の歴史だけではなくて、自分の住んでいるところについても知っておいたほうがよいですよ。大阪のこと、日本のこと・・・、現地の方と交流するときに必ず聞かれますからね。そういうわけで、観光と歴史というのは切っても切れない間柄なんですよ。
 ところで、今日はどのくらい時間があるの?

あ、もうこんな時間!行かないと!!まだご飯食べてないんです。

今日の話はだいたい分かったかしら。また遊びに来てくださいね。

はい。歴史について興味が出てきた気がします。今日はこれで失礼します。ありがとうございました。

ありがとうございました〜、また来ます。

*トーマス・クックとは、1841年に団体旅行を手配したことをきっかけに、パッケージツアーなど旅行業の基本形を作り出したイギリス人です。
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